ケンブリッジ大学へ留学
10月から1年ほど、イギリスのケンブリッジ大学でイノベーションやテクノロジーに関する研究をすることにしました。
所属はWofson College、コースはAdvanced Diploma in Research Theory and Practice in English (Business Management)です。
【ケンブリッジ概要】
ロンドンから電車で約1時間、「街の中に大学がある」と言われる地域です。
ざっくり1万人の教職員と2万人の学生が、31のカレッジをはじめとした施設・機関でそれぞれの活動を日夜行っています。
キャンパスの敷地も広く、東京ディズニーランドとシーをあわせた面積の3倍弱あります(自転車は必須)。
また、400〜500年以上前からある建物が所狭しと並んでいます。当然、補修もされていたり最近建てられたものもありますが、場所によっては中世にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を覚えます。
【学習領域/研究テーマ】
イノベーションに関する研究と並行して、先端技術と社会変化にまつわる4つのトピックも学びます。
- デジタル・イノベーションを促進する組織の構造やデータ活用法
- 3DプリンターやAR/VRなどの技術が消費者や企業の行動/活動に与える影響
- AIやオートメーションの普及による労働市場の変化
- ESG視点を加味した投資/M&Aにおける新たな基準設定とその課題
今年1年の研究テーマは、高等教育機関がテクノロジー・ベンチャーの創出に与える影響です。
公式な制度(起業支援プログラム等)も重要ですが、特に興味があるのは非公式な制度(その機関における支配的な文化や暗黙的な規範・ルール)です。
公式/非公式な制度がどのように影響しあって、エコシステムとしてのイノベーション創出に関わっているのか、良い点も悪い点も含めて少しでも明らかにしたいと思っています。
具体的には現地のビジネス・スクール出身者を対象にして、定性/定量調査を行う予定です。
【今後の展望】
2012年からデザイン思考という方法論を土台にしたイノベーション活動の支援やプログラム提供を行ってきました。
イギリスに来ても事業を続けれるよう、2年ほど前から採用など組織づくりやその他準備をやっていましたが、コロナで全部ふっとびました笑。既存の継続的な依頼/プロジェクトを除き、事業は一旦休止状態となっています。
かのニュートンもペストで休校中に万有引力を発見したと言われているので、10年以上先のことを毎日考えられる良い機会として勉学に励みたいと思います。
今後もイノベーションに関わる領域で活動を続けていくのは変わりません。今年からは少し範囲を広げてヨーロッパやアフリカも対象にできたらと考えています。