2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

強欲主義は時代遅れ:『共感の時代へ』ドゥ・ヴール著 学術書評vol.6

――――――――――――――――――――――――――――――『共感の時代へ ―動物行動学が教えてくれること』 フランス・ドゥ・ヴァール著、 柴田裕之訳、紀伊国屋書店、2010年。※原題:THE AGE OF EMPATHY Nature's Lessons for a Kinder Society<Amazon.co.jpで購入する><楽天ブッ…

リーダーに必要なのは非道さか?:『君主論』マキアヴェリ著 学術書評vol.5

――――――――――――――――――――――――――――――『君主論』 マキアヴェリ著、池田廉訳、中央公論新社、1995年。<Amazon.co.jpで購入する><楽天ブックスで購入する>――――――――――――――――――――――――――――――今回紹介するのは、政治学の古典。イタリア人のマキアヴェリによる『君主…

信念を貫き通すことの重要性:『方法序説ほか』 デカルト著 vol.4

――――――――――――――――――――――――――――――『方法序説ほか』 デカルト著、野田又夫他訳、中央公論新社、2001年。<Amazon.co.jpで購入する><楽天ブックスで購入する>――――――――――――――――――――――――――――――成果を出して成功する人と、そうでない人の違い。きっとたくさんあ…

信頼される人、されない人:『信頼の構造』山岸俊男著 学術書評Vol.3

―――――――――――――――――――――――――――『信頼の構造』 山岸俊男著、東京大学出版会、1998年。<Amazon.co.jpで購入する><楽天ブックスで購入する>―――――――――――――――――――――――――――周囲から信頼されているAさんと、全く信頼されていないBさん。もしあなたが採用担当者だ…

Yesマンはなぜ危険なのか?:『服従の心理』ミルグラム著 学術書評Vol.2

以前、ジム・キャリーが主演した『イエスマン』という映画がありました。(⇒参考:イエスマン “YES”は人生のパスワード)友達の誘いもめんどくさいからすべて断るような主人公が、ある日の出来事をきっかけに、何でもかんでもイエスと答えるようになります。…

自分なりの世界観を確立するには?: 『ソクラテスの弁明/クリトン』プラトン著 学術書評vol.1

【哲学】と聞くとどんなイメージを持ちますか?「何となくとっつきにくい・・・」そう思う人もきっといることでしょう。哲学を僕なりの言葉で言い換えると、【自分や他人の世界観に触れる学問】です。たまに「あの人凄い変わっているなー」なんて人に会うこ…