怒涛のスケジュール:4日目(後半
アメリカ訪問4日目の後半。
前半はこちら。
■昼〜夕方
<2: パネルディスカッション(Envaya & acumen Fund)>
ソフトウェア利用を通じた草の根活動中の団体支援を行うEnvayaと、社会問題解決に特化した企業に融資する投資ファンドacumen Fundの関係者3人でパネルディスカッション。
Envayaの方は何かプレゼンがよくわからんかった←
(関係者の人ごめんなさい
⇒acumen Fund
acumen Fundは、社会的責任投資(SRI)を実施する社会的投資家。
acumen Fundは、社会的責任投資(SRI)を実施する社会的投資家。
1:利益(profit)
2:社会的影響(social impact)
1は「どれだけ儲かったか」、2は「どれだけ社会にいいことしたか」。
これまで企業は1の基軸を採用、財団は2の基軸を採用していた。
で、SRIは上記2つの基軸をミックスして評価。
acumen Fundもそう。
ちょい違うが、消費者目線でイメージを言うと、
一発当てたいから宝くじを買う⇒1
社会貢献したいから募金箱に寄付する⇒2
今回話を聞いて思ったのが、アメリカと日本における寄付文化について。
一方「日本は寄付文化が根付いていない」とよく言われる。
宝くじは盛んだけど、募金はそうでもない、みたいなイメージ。
が、「別にアメリカ人の寄付行為って、単なる消費行為の一つでは」と思った。
お金に関する人間の欲望をあげるとしたら以下2つ。
- お金をもうけたい(投資) ⇒ お金が欲しい
- お金を使いたい(消費) ⇒ 満足感が欲しい
投資のリターンはお金そのもの。
一方、消費のリターンは心理的な満足感だったりする時がある。
「服買ったり美味しいもの食べるのと同じ感覚で寄付してるだけ」かもしれない。
もし、日本にも寄付文化を根付かせたいのなら「寄付は単なる消費方法の一つで何も特殊性はない」という認識にもっていく方がいいような気がした。
本当のところどうなのか、今度アメリカ人に聞いてみよう。
<3:embrace>
続いて低価格保育器の開発と普及を行うembraceの話を聞く。
毎年2,000万もの未熟児が生まれていて、そのうち400万人が命を落としている。
1時間に450の赤ちゃんが亡くなっている現状。
保育器には誰でも気軽に使えるよう随所に工夫がされていた。
が、特筆すべきは彼らのビジネスモデル。
まず、embraceは非営利部門と営利部門に分かれている。
以下の2つの組織が独立して存在している。
大まかなビジネスモデルは以下のとおり。
※対象により販売もしているが、基本寄贈がメインとのこと
資金投下が必要かつリターンが見込める部分だけ会社化し、投資家からがっつり資金をもらう。
で、その一方でNPOは寄付を受け付けて保育器を寄贈している。
非常にスマートなハイブリッドモデルだと思う。
⇒投資欲求と消費欲求の刺激
このモデルがうまく回れば、acumen fundeの部分でも書いた「投資欲求」と「消費欲求」の両方にアプローチできる。
- 投資家に投資してもらう(投資欲求でお金が動く)
- 事業や団体に愛着を持ってもらう
- 投資家に寄付してもらう(消費欲求でお金が動く)
今後どういう形でこのモデルが発展していくのか非常に楽しみ。
<4:Captilus>
午前中に行ったワークショップ講師だったTylerが働くオフィスを見学。
過去デザインしてきた製品のプロトタイプも見せてもらった。
デザインで重要なのは「利用者にどんな価値を提供できるのか?」を相手の立場に立って考え、実装すること。
どうやら、利用者のことを何も考えていない製品を持ってきて『どうにかしてこれを売りたい』と相談するクライアントもいるのだとか。
プロトタイプその2 |
どうやら、利用者のことを何も考えていない製品を持ってきて『どうにかしてこれを売りたい』と相談するクライアントもいるのだとか。
<5:ShuR>
夕方はAxis Cafeへ移動。
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住宅街の外れにあって、雰囲気はおしゃれ。
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住宅街の外れにあって、雰囲気はおしゃれ。
ギャラリー+Cafe |
ゲストスピーカーは、日本で手話の普及に取り組む「ShuR」の共同創業者・代表の大木洵人さん。質疑応答でこんなこと聞いた。
俺「これまでの活動で最も学びになったことは?」大木さん「嘘をついたり自分を大きく見せてはいけない、ということ」
例えば新聞の取材。
記者もなるべくインパクトのある記事を書きたいから、話を大きい方へ持っていこうとする場合もあるのだとか。
でも、そこで「(本当はそこまでやれてないんだけど)あー、うん、まあ、ええ、そうですね」とみたいな曖昧な態度はしない。
記者もなるべくインパクトのある記事を書きたいから、話を大きい方へ持っていこうとする場合もあるのだとか。
でも、そこで「(本当はそこまでやれてないんだけど)あー、うん、まあ、ええ、そうですね」とみたいな曖昧な態度はしない。
「いや違います、そんなに大きい話ではありません」とストレートにありのままを言えるようになったのだとか。
そして「今日って人生の転換期かも」とふと思う。
色々発見があったのでまたまとめてかけたら。
27年間生きてきて、そういうこと感じたのは初めて。
まだ10日近くプログラムは残っているけれど、既に大満足。
>プログラム参加者のみなさま
本のストックがそろそろ切れるので、誰か面白い本持ってたら貸して下さい。
あと、1日の終わりに有志で30分ぐらいの振り返り&勉強会もできれば。
折角、貴重な時間とお金を投資して参加してるから「あの人の話、結局どこがポイントなんだっけ?」って状態をなるべく減らしていきたいところ。
…というのは建前で、単にみんなとデザイン思考や起業の話をもっとしたいだけ。
投資とかリスク考えるのはやっぱ苦手だ。
それではまた明日。